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トヨタとホンダ、災害時の電源にFCV活用の実証実験

トヨタのFCバスの電力をホンダの機器を通じて被災地に届ける(31日、東京都港区)

トヨタ自動車ホンダは31日、燃料に水素を使う燃料電池車(FCV)を活用して被災地に電力を供給する実証実験を9月から始めると発表した。トヨタが開発した燃料電池バス(FCバス)から、ホンダの外部給電器やバッテリーを通じて電力を供給する。両社が得意とする技術を組み合わせて、共同でFCVの利用の促進をめざす。

両社の機器を使った移動式発電・給電システム「Moving e(ムービングイー)」を活用する。今回の実証実験に使うFCバスからの電力供給量は最大で約490キロワット時(走行分含む)。「100キロメートル先まで向かった場合で、50人程度の避難所で必要とされる電力を3日間供給できる」(トヨタ)という。

FCバスは電気自動車(EV)などと比べて大規模な発電ができる。ただ車体の全長は10メートルを超え、被災地の奥まで移動するには限界がある。

実証実験ではホンダの機器を使って電気を取り出し、持ち運びが簡単な中・小型バッテリーに移して照明や冷蔵庫といった避難所の備品に広く供給できる仕組みを作る。

平時からイベントなどでも使えるような仕様をめざす。両社は連携する自治体などを今後募りながら、実際の運用面での課題を検証していく。

FCVは水素と空気中の酸素を反応させて電気を発生させる。走行時に排出するのは水だけで「究極のエコカー」とされる。一方で水素ステーションの整備などが進まず、普及が遅れている面もある。トヨタやホンダは災害時の電力供給などで連携し、FCVのアピールにつなげたい考えだ。

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