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阪大発の創薬企業、丸石製薬が出資 脊髄損傷の薬で協業

大阪大学発の創薬スタートアップ、クリングルファーマ(大阪府茨木市)は31日、丸石製薬(大阪市)と資本提携を結んだ。国内で脊髄損傷急性期の治療薬について最終段階の臨床試験(治験)を進行しており、承認販売を取得した後は、丸石製薬が日本国内の販売を独占的に手掛けるという。

資本提携の詳細は非公開だが、クリングルファーマは経営の独立性を保つ中で出資を受けた格好だ。開発中の脊髄損傷治療薬は、7月に最終段階の臨床試験(治験)に入っている。

2023年に承認申請をして、24年に上市(販売)したい考えだ。3月には医薬品卸の東邦ホールディングス(HD)と資本業務提携を結び、東邦HDが卸売流通を担うことを決めた。今回の資本提携で、供給体制が整ったことになる。

クリングルファーマが開発するのは、細胞死を抑えたり血管を作ったりする作用を持つ「肝細胞増殖因子(HGF)」と呼ばれるたんぱく質製剤だ。

脊髄損傷は受傷直後に炎症が起き、損傷が広がる。受傷から3日以内の急性期の患者に投与することを想定しており、有効な治療法として期待される。慶応義塾大学の中村雅也教授と共同で開発している。

クリングルファーマは01年12月設立。難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)などの治療薬開発も進めている。20年春には第三者割当増資で9億5000万円を調達した。

丸石製薬は1888年創業で麻酔薬、鎮静薬、殺菌消毒薬など周術期や感染対策領域の製品を強みとする。近年は急性期や救急医療向けの製品開発や販売を強化する方針を打ち出していた。

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