首相、トランプ氏に辞任伝達 「今後も同盟強化」

菅内閣発足
2020/8/31 10:03 (2020/8/31 12:45更新)
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安倍首相とトランプ米大統領は頻繁な対話を通じ個人的な信頼関係を深めてきた

安倍首相とトランプ米大統領は頻繁な対話を通じ個人的な信頼関係を深めてきた

安倍晋三首相は31日午前、トランプ米大統領と約30分間、電話で協議した。首相は持病の潰瘍性大腸炎の悪化で任期途中で辞任することを直接伝えた。両首脳は頻繁な対話を振り返り、日米関係がこれまでになく強固な関係になったとの認識で一致した。

首相は後継首相に関し「日米同盟を強化していくことに変わりはない。安心してほしい」と伝えた。首相が代わっても日米首脳が緊密に協力していくことを呼びかけた。

米ホワイトハウスの発表によると、トランプ氏は首相を「日本の歴史で最も偉大な首相だ。素晴らしい仕事をしてきた。日米関係はかつてなく良好だ」と称賛した。首相退任後も「日本で大きな役割を間違いなく果たすだろう」と語った。

日本側の発表によると、トランプ氏は「最も親しい友人である安倍首相の辞任を寂しく思う。しっかり療養して健康状態を回復してほしい」と話した。

新型コロナウイルス対策に関し、治療薬やワクチンの開発・普及で日米が協力すると確認した。地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の計画断念を受けた新たなミサイル防衛のあり方も話し、首相から連携を働きかけた。

北朝鮮による日本人拉致問題を巡り、首相はトランプ氏のこれまでの協力に謝意を示し、引き続き日本への支持を求めた。

首相とトランプ氏の公表された電話協議は37回目で、最近では5月8日以来となる。対面での会談も2017年1月のトランプ氏就任以降の約3年半で14回重ねた。「シンゾウ」「ドナルド」と呼び合い、日米両国でゴルフをするなど蜜月関係を築いた。

首相官邸に入る安倍首相(31日午前)

首相官邸に入る安倍首相(31日午前)

首相はトランプ氏との信頼関係を外交基盤としてきた。28日の記者会見で集団的自衛権の限定行使を認めた安全保障関連法制定に触れ「助け合うことができる同盟は強固なものとなった」と話した。

トランプ氏は11月の米大統領選に再選をかけて臨む。大統領選後に議長国として主要7カ国首脳会議(G7サミット)を開く意向も示している。

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