フィリピン大統領「2国間関係が発展」 首相辞任表明受け
【マニラ=遠藤淳】フィリピンのドゥテルテ大統領は29日、安倍晋三首相の辞任表明を受けて声明を出し、「彼の任期中にフィリピンと日本の2国間関係は戦略的なパートナーシップへと大きく発展した」と述べた。日本の支援によるインフラ整備が進むなど2国間関係が緊密になったことを評価した。
ドゥテルテ氏は「ともに取り組み、なし遂げたことは、2国間のより緊密な友好、協力関係の礎となった」と指摘。2017年1月に安倍首相と昭恵夫人を南部ミンダナオ島ダバオ市の自宅に招いたことに触れ、「彼は私とフィリピン人にとって、兄弟より近い真の友人だ」と話した。
安倍首相は17年、フィリピンに対し、1兆円規模の経済支援を行う意向を表明。日本の支援の下、フィリピンで初めてとなる地下鉄の整備が首都マニラで始まったほか、マニラと周辺都市を結ぶ南北通勤鉄道の建設が動き出すなどしており、2国間の経済協力が進んでいる。