首相辞任表明、3県知事「驚き」「国政停滞懸念」

2020/8/28 19:19
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安倍晋三首相が28日に体調悪化を理由に辞任を表明したのを受け、北関東3県の知事や経済団体トップからは驚きの声が上がった。長期にわたる政権運営をねぎらう声がある一方、新型コロナウイルスへの対応など課題が山積するなかでの辞意表明に国政の混乱を不安視する声もあった。

山本知事は臨時記者会見で「大変残念」と語った(前橋市)

安倍首相の辞意表明を受けて臨時記者会見を開いた群馬県の山本一太知事は「大変驚いた。首相記者会見では健康不安説を払拭してもらえると思っていただけに、大変残念」と感想を述べた。

自身の国会議員時代も振り返りながら「私にとっては安倍首相は特別な存在。いろいろな政局も一緒に戦った。群馬県知事選に立候補する際にも後押ししてもらった。体調の面で国政に影響を及ぼしてはいけないとの考えはリーダーとして立派な判断だと思う。本当にお疲れさまでしたと申し上げたい」と話した。

同じく同日会見した栃木県の福田富一知事は「歴代1位となった連続在任期間中に経済や外交など大いなる成果を上げた。任期全うを願っていたが、途中での辞任は残念。持病の治療に専念してほしい」と述べた。一方で、「国政に停滞や混乱が生じないよう新たな総理大臣を選び、新型コロナ対応などの陣頭指揮をとってもらいたい」と注文もつけた。

茨城県の大井川和彦知事は「体調悪化とのことでやむを得ないと思う」としたうえで「新型コロナ感染症対策と経済活動の回復に向け、引き続きリーダーシップを期待していたので大変残念」とコメントした。

栃木県経済同友会の中津正修筆頭代表理事は「アベノミクスによって景気が回復したことは評価したい。経済政策ではそれなりの成果を上げた」と語った。また新型コロナの影響から「経済が立ち直るには数年かかるだろう」とし、次の政権には「IT(情報技術)で新しい対策を打ち出してもらいたい」と述べた。

茨城県経営者協会の寺門一義会長(常陽銀行会長)は「コロナ禍まっただ中であり、次期首相・政府与党には空白を生じさせないウィズコロナの取り組みや迅速な大規模災害復興支援を期待したい」とコメントした。

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