NZ証取にサイバー攻撃、4日連続で一時取引停止

2020/8/28 15:36
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【シドニー=松本史】ニュージーランド(NZ)証券取引所がサイバー攻撃を受け、28日まで4日間連続で取引を一時中断する事態に追い込まれた。サイバー攻撃で取引停止に追い込まれるのは異例だ。ロバートソン財務相は証取と協力して原因究明にあたるとしている。

ロバートソン財務相は政府の情報機関が証取と協力していると明らかにした=AAP

NZ証取は25日、海外から分散型サービス妨害(DDoS)と呼ばれる攻撃を受け、接続障害を起こした。ホームページの閲覧などが難しくなり、株式など現物の取引を停止した。

同証取は翌26日の午前7時すぎに「通常の取引を再開する」との通知を出したが、新たな攻撃を受けたため同11時すぎ、再度取引を停止したと発表した。25日の攻撃と類似性があるとしている。同様の取引停止は27日と28日にも起こった。

28日に記者会見したロバートソン氏は政府の情報機関、通信保安局が原因究明や対応などでNZ証取と協力していると明らかにした。

DDoS攻撃は標的としたサーバーやネットワークに大量のデータを送信して、サービスを停止に追い込む手法だ。攻撃の停止と引き換えに身代金を要求されるケースも多い。

サイバー攻撃に詳しいオーストラリア戦略政策研究所のトム・ユーレン氏は「DDoS攻撃だけで金銭を得ることは難しい。攻撃(を行うサービス)はネット上で購入でき、愉快犯の可能性がある」と指摘する。

地元紙NZヘラルドは「NZで(過去)最悪のサイバー攻撃」と報じた。ある証取関係者は「どの国でも証取はサイバーセキュリティーに相当の投資をしている。攻撃による取引停止は近年聞いたことがない」と話した。

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