時計草に思う 作家 佐伯一麦

エッセー
2020/9/13 2:00
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日本経済新聞 電子版
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南米を原産とする多年生の蔓(つる)草で、英語名で「受難の花」の意味を持つパッションフラワーこと時計草を知ったのは、私が1年間のノルウェー滞在から日本に戻ってきたばかりの1998年の夏のことだった。

いまは高齢になって閉めてしまったが、近所に茶店風の蕎麦(そば)屋があり、ひるどきたまに足を向けることがあった。そこの庭で初めて見かけて、蔓になっているので鉄線の種類だろうか、と首を傾(かし)げていた私…

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