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竹芝で大型施設が続々開業 ビジネスや観光の拠点に

東京都港区の竹芝地区で東急不動産などが手掛ける大型複合施設「東京ポートシティ竹芝」が9月14日に全面開業する。大型オフィスや外国人向け住宅などが入り、新たなビジネス拠点となる。一足早く開業したJR東日本による複合施設と合わせ、にぎわいに欠けていた一帯がようやく活気づきそうだ。

東京ポートシティ竹芝は地上40階建てのオフィスタワーを中心にした施設。ソフトバンクグループソフトバンクが近隣から本社を移すことが決まっている。シェアオフィスや多目的ホールが造られるほか、都立産業貿易センターも入り、起業などを支援する。隣にはサービスアパートメントなどが入る賃貸住宅棟も整備され、外国人らの利用を見込む。

ポートシティが建てられた場所は都の計量検定所や公文書館などがあった都有地だ。都が国際的なビジネス拠点を整備する狙いから、開発を担う民間企業を募集し、東急不動産や鹿島のグループが選ばれた。都からの要請に従い、JR浜松町駅前から首都高速道路の高架をまたぐ形で長さ500メートルにわたる歩行者デッキも整備される。

竹芝ではJR東日本が開発した複合施設「ウォーターズ竹芝」も4月から順次開業している。オフィス、ホテル、劇場、店舗などで構成され、干潟や船着き場も整備された。船着き場には水上バスが就航し、羽田空港へ向かうリムジンボートの運航実験も始まった。

竹芝埠頭は1934年に完成し、伊豆諸島などへの定期船の基地として長く利用されてきた。ただ一帯は港湾エリアということもあり公共用地が多い。このためJR浜松町駅近くでありながら、開発はあまり進んでいなかった。

バブル期に前後して都の関連団体によりいくつかのビルやホテルが建てられ、1995年には新交通ゆりかもめの竹芝駅も開業したものの、にぎわいに欠けていた。今回JR東が整備した場所には貨物線の施設があり、社宅などに利用されていた。収益多角化の方針もあり、ようやく再開発が実現した格好だ。

竹芝地区と歩行者デッキでつながるJR浜松町駅前は世界貿易センタービルディングの南館建設が進み、本館の建て替えも決定済み。タワーマンションの建設計画もある。両地域の開発の推進で、竹芝地区も今後は多くの人が行き交うエリアとなりそうだ。

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