東北大理学部、家族そろってバーチャルで見学

2020/8/27 19:30
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東北大学理学部は受験生向けに「バーチャルオープンキャンパス」の特設サイトを開設した。構内約30カ所を360度カメラで撮影した画像で見学でき、各学科や研究室を動画などで紹介している。距離や時間の制約のないオンラインの利点を生かし、家族そろって見学してもらう狙いだ。

寺田理学部長らはオープンキャンパスの特設サイトのポスターを全国約1000校に送付した

東北大学理学部の各学科の研究者が「サイエンスチャレンジャーズ」として自身の研究を動画で紹介

「宇宙の起源、地球の誕生、生命の神秘――。多様で複雑な自然の真実を解き明かそうとする研究者たちがここに集まる」。動画では子どもに人気のスーパー戦隊シリーズのヒーローにふんした「サイエンスチャレンジャーズ」がポーズを決める。正体は理学部にある7つの学科の研究者たちだ。理学部長の寺田真浩教授は「堅いイメージを壊したかった」と語る。

新型コロナウイルスの感染が拡大し、9月に予定されていたオープンキャンパスは中止になった。そのため、オンラインならではのオープンキャンパスのコンテンツを2021年3月まで配信する予定だ。

特設サイトでは、ドローンで撮影したキャンパスの様子やそれぞれの学科のバーチャルツアー、各研究室の紹介動画などを公開。360度カメラで構内約30カ所を撮影した画像の中には、有機合成の実験器具がある研究室など、例年のオープンキャンパスでは見られないものもある。

理学部のオープンキャンパス参加者は近年増加傾向にあり、19年は約7000人が来場した。ただ、実際のオープンキャンパスは他の大学と日程が重なり、遠方に住む学生の参加は難しいといった課題もあった。

オンラインでは受験生が時間や距離の制約を受けず、学内の様子を知ることができる。さらに、受験生だけでなく保護者も気軽に見学できる利点がある。保護者の関心を考慮し、入試や就職の説明動画も準備した。

学生や教授が対応するオンライン進学相談会を受け付けており、サイトのアクセス数は7月末の開設から現在までで約2万4500に上る。

ただ、例年のオープンキャンパスでは実験機材に触れたり、学生と直接話したりするなど、学生生活を想像しやすい面があるのも確かだ。

寺田教授は「研究室の薬品の匂いなど学内の雰囲気を知るのには、現場を見るに越したことはない。オープンキャンパスを再開できる状況になったら(受験生に身近に感じてもらえるよう)両方のメリットを生かしていきたい」と語る。

(仙台支局 渡辺絵理)

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