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ペンス氏、銃保有・中絶反対訴え 保守派にアピール

【ワシントン=中村亮】米共和党の副大統領候補に指名された現職のマイク・ペンス副大統領(61)は26日の共和党全国大会での演説で、人工妊娠中絶や銃保有規制に反対の立場を示し、保守派の支持固めを狙った。既存政治に失望した有権者に強いドナルド・トランプ大統領(74)と役割分担し、再選を目指す。

米共和党の副大統領候補に正式指名されたペンス副大統領=ロイター

「さらに4年間、トランプ大統領が必要だ」。ペンス氏は指名受諾演説で、新型コロナウイルス後の経済再建には再選が不可欠だと訴えた。民主党の大統領候補ジョー・バイデン前副大統領(77)が関わった2008年の金融危機からの景気回復は「(1930年代の)世界恐慌以降で最も緩慢だった」と酷評した。

ペンス氏は保守的な考えで知られるキリスト教福音派から人気が高い。同派は米国人の4分の1を占め、トランプ政権の重要な支持基盤だ。トランプ氏は16年の大統領選で福音派の8割の支持を獲得し、サプライズ勝利の大きな要因となった。トランプ氏の再選に向けて取りこぼしが許されない有権者でもある。

演説でも保守派向けの発言が目立った。「銃保有を含む神から与えられた全ての自由を守ってきた」と強調し「人工妊娠中絶は違法だとの考えを支持してきた」と語った。福音派の主張に沿い、エルサレムをイスラエルの首都として認めたことを外交の成果に挙げた。

保守派団体首脳は「ペンス氏が政権の司令塔だ」とも指摘する。定期的に保守派団体首脳を集めた電話会議を開催。保守派が希望する経済対策のメニューを吸い上げ、政権に批判的な報道の誤りを指摘して保守層に正確な情報を伝えるよう促しているという。

ペンス氏は演説で「コロナからの経済活動の再開にあたり米国民の健康を最優先としていく」と強調した。楽観的な発言が目立つトランプ氏とは異なり、冷静な発言で安定性をアピールした。黒人差別への反対デモで治安に不安を持つ有権者に対し「米国の街頭では法と秩序を守る」と取り締まりの強化を宣言。「バイデン氏の米国は安全ではない」と断じた。

共和党系の政治コンサルタントのマイク・デュエーム氏は「ペンス氏は(トランプ氏に比べて)多くの人に安らぎを与えられる存在だ」と指摘する。新型コロナと人種問題の対応で批判を浴びたトランプ氏に代わり、7月には南部フロリダや西部アリゾナといった激戦州などを約10回訪れた。8月も同様のペースで地方を回り、政権の対応を説明して支持を訴える。

一方、民主党の副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員(55)もバイデン氏の弱点を埋める存在だ。バイデン氏は高齢者層に強みがあるが、ハリス氏は黒人女性初の副大統領候補として若者やリベラル層の投票率向上に貢献が期待されている。

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