途切れた神経回路を接続 アルツハイマー病治療に道

2020/8/28 3:00
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慶応義塾大学の研究グループは神経細胞のつなぎ目を修復する人工分子をつくり、アルツハイマー病や脊髄損傷のマウスで神経回路をつなぎ直す実験に成功した。研究は初期の段階で、神経疾患やけがの治療に向けてさらに研究を積み重ねる。

開発した人工分子(ピンク色)が神経回路をつなぐ=慶応大提供

開発した人工分子(ピンク色)が神経回路をつなぐ=慶応大提供

ドイツ神経変性疾患センターや英MRC分子生物学研究所、愛知医科大学などとの共同成果で、米科学誌サイエンス(電子版)で28日に論文が公開される。

開発した人工分子は神経細胞のつなぎ目に作用し、双方を橋渡しする。脊髄損傷で後ろ脚が動かなくなったマウスの体に入れると、数日でマヒが改善した。1回の投与で少なくとも8週間は効果が続いた。アルツハイマー病のマウスでも記憶力が回復したという。

脳や脊髄などでは、多くの神経細胞が複雑な回路をつくっている。神経細胞の間のつなぎ目を「シナプス」という。神経の病気や損傷によってシナプスが壊れると情報の流れが途切れ、運動や記憶などに障害が出る。

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