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生化学工業、カナダでコロナワクチン開発協力

中堅製薬の生化学工業は27日、カナダのサスカチワン大学にある研究機関と新型コロナウイルスのワクチン開発で業務提携したと発表した。大学の研究機関で作られたワクチンを、カナダの子会社ダルトン・ケミカル・ラボラトリーズ(オンタリオ州)が臨床試験(治験)向けに製剤化する。治験は早ければ10月にも開始する見込みで、早期の実用化を目指す。

開発するのは、サスカチワン大学の研究機関「VIDO-InterVac」が研究しているRNA(リボ核酸)などを使う「核酸ワクチン」の一種。10~12月の治験開始を目指している。実用化の時期は未定だが、カナダで優先的に使われ、現時点では日本で使われる予定はないという。

ワクチンは研究機関で製造し、ダルトンが調合や充填、製剤化を担う。ダルトンはカナダにおける医薬品製造に必要な品質基準「GMP」を満たした生産設備を持っている。これまでも治験用ワクチンの製造を受託してきた。

カナダ政府は4月に、コロナワクチンの開発や治験に約11億カナダドル(約886億円)の支援策を公表している。VIDO-InterVacもカナダ政府やサスカチワン州から支援を受け、ワクチン開発を進めてきた。

生化学工業は2月にダルトンを約33億円で買収した。ダルトンはカナダや北米で、製薬向けに原薬や化成品などの開発製造受託(CDMO)を手掛けている。生化学工業はダルトンの技術を生かして新薬開発を加速するほか、海外展開の足がかりにする方針だ。

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