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豊島逸夫の金のつぶやき

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ジャクソンホール、日銀の「体験談」にも注目

2020/8/27 10:50
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今年のジャクソンホール中央銀行フォーラムは異例のバーチャル形式で行われるが、もうひとつ異例なことは「日銀」が注目されていることだ。

コロナ禍が今後、再び悪化した場合に、中央銀行には有力な政策手段が残っていない。そこで、「クリエーティブ=創造的」とされる非伝統的政策手段が議論されてきた。具体的には、イールド・カーブ・コントロール、オーバーシュート・コミットメント(2%を超えるインフレ率の容認)、そしてマイナス金利などだ。いずれも日銀が先駆的に導入しているので、その「体験談」を聞きたい、との声が顕在化してきているのだ。

「日銀に倣え」とばかりに追随するのか、結果が厳しく評価され「日本化は回避する」となるのか。

中銀依存症のマーケットは、日銀に倣い、米連邦準備理事会(FRB)が何らかの追加緩和を示唆することを期待する。

いっぽう、民間エコノミストの間では非伝統的経済政策の成果に関する評価は辛口が目立つ。ジャパニフィケーション(日本化)という新語が定着。日本経済には「デフレから脱却できない国の代表格」とのレッテルが貼られている。

このような状況で、ジャクソンホールを控え、今週は、米国10年債利回りが0.6%台から0.7%台という歴史的低水準で推移している。

市場の本音はパウエルFRB議長講演で、追加緩和論議が聞きたい。しかし、非伝統的金融政策は、どれも「小粒」で、語れば語るほど、金融政策の限界を浮き彫りにする結果になりがちである。そこで失望感が醸成されると、ドル金利が急反騰するリスクをはらむ。外為市場ではドル高局面に転じる可能性がある。仮に1%に接近するようなことあらば、市場はかなり動揺するであろう。要経過観察だ。
豊島逸夫(としま・いつお)

 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuotoshima@nifty.com

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