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イラン、核査察受け入れ 拒否から一転、孤立回避ねらう

(更新)
中東におけるイランの孤立化が進みそうだ(2019年10月撮影)=ロイター

【ドバイ=岐部秀光】イランは26日、同国を訪問中の国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長に対し、これまで査察を拒否していた国内2カ所の核関連の施設への立ち入りを認める方針を伝えた。一転してIAEAへの協力姿勢を打ち出し、国際社会での孤立を回避する狙いだ。

グロッシ氏とイラン原子力庁のサレヒ長官が26日に共同声明を出した。両者の協力を一段と強化することを確認。IAEAが独立した公平な専門組織として検証作業を進めていくことの重要性を指摘した。IAEAはイランの安全保障をめぐる懸念を考慮するとした。

グロッシ氏は26日、イランのロウハニ大統領とも会談。ロウハニ師はIAEAへの協力を続けていくと明言した。

イランが査察受け入れを認めたのは、2003年ごろに秘密裏に核関連活動を実施した疑いが向けられている施設。26日の声明が言及した2施設は、首都テヘラン、中部イスファハン近郊の施設とされる。これら施設で過去に未申告の核活動がおこなわれ、核物質がいまも保管されているとの疑惑はイスラエルの指摘で浮上した。

イランはこれまで、IAEAによる2施設への立ち入りは法的根拠がなく「義務の範囲を超える」と拒否してきた。

米英独仏中ロの6カ国は15年にイランをめぐって核合意を結んだ。イランの核関連活動を大幅に制限する代わりに、イランへの関連制裁を解除する取り決め。トランプ政権は18年に合意から一方的に離脱し、米独自の制裁を復活させた。イランは他の核合意参加国とともに、米国抜きでの合意維持をめざしてきた。

一方で、イランはウラン濃縮活動を徐々に再開するなど、合意からの逸脱も進めた。これにより、IAEAによる検証作業が難しくなる懸念が出ている。

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