旭化成と東電、賃貸住宅の太陽光電力を工場に供給

旭化成と東京電力ホールディングス(HD)は26日、賃貸住宅の太陽光パネルで発電した電気を工場で活用する取り組みを始めると発表した。国の固定価格買い取り制度(FIT)に頼らず、再生可能エネルギーを有効活用する。
取り組みは関東地区で10月から始める。旭化成子会社の旭化成ホームズが手掛ける賃貸住宅「へーベルメゾン」に、太陽光パネルを新たに設置する。旭化成ホームズはヘーベルメゾンのオーナーから屋根部分を有償で借りる。設置した太陽光パネルで発電した電力は、東電HDの小売事業者である東京電力エナジーパートナー(EP)が買い取る。
東電EPは、旭化成の川崎製造所(川崎市)に電力を供給する。へーベルメゾンの太陽光パネルから買い取った電力分については、再生エネ由来を証明する証書を発行する。
旭化成は自社グループの資源を生かした再生エネ電力を活用し、事業での二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげたい考えだ。