金与正氏、党の中核部署を掌握か 韓国国防相が見解

北朝鮮
2020/8/25 21:13
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【ソウル=恩地洋介】韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相は25日、北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長が党の核心部署である組織指導部に所属し、実質的に掌握しているとの認識を示した。韓国政府は金正恩(キム・ジョンウン)委員長が与正氏に一部の権限を委譲したとみている。

韓国政府は金与正氏(右)に一部権限が移されたと見る=AP

組織指導部は党の情報と人事権を握り、父の金正日総書記は部長職を兼務したといわれている。北朝鮮は金与正氏の立場を「党中央委第1副部長」としか伝えていない。金与正氏が宣伝扇動部から組織指導部に移ったとの観測はあったが、韓国政府が公式に言及したことはなかった。

鄭国防相は国会答弁で、北朝鮮指導部の権力構造について「金正恩委員長が権力を掌握している。ただ、下の人間に役割や責任を分散している」と述べた。北朝鮮は6月に、対韓国事業に関しては金与正氏が総括していると明らかにしている。

韓国の国家情報院の分析によると、金正恩氏は自らの負担軽減のため側近に権限を移している。長引く経済制裁に加え、新型コロナウイルスや水害が経済を直撃している。失政批判を回避するためとの見方もある。

一方、金正恩氏が昨年末、党内に「軍政指導部」という名の部署を新設したことも国家情報院の国会報告で判明した。軍の統制を強める狙いとみられている。

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