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投信のコスト6年連続低下 つみたてNISAけん引

2020/8/25 20:09
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金融庁は25日、国内の投資信託5500本の運用成績について2020年の調査結果を発表した。確定拠出年金(DC)やつみたて少額投資非課税制度(NISA)がけん引し、投資家が払う信託報酬の平均は6年連続で低下した。ただ米国と比べると運用成績と運用コストのいずれも依然として劣り、ファンドの収益力の強化が課題となっている。

国内の公募投信5484本を対象に20年3月時点で調査した。投資家が運用会社に払う信託報酬は全ファンド平均で1.27%で1年前より同0.08ポイント下がった。15年以降6年連続で低下した。このうちDC平均は0.55%(1年前から0.03ポイント低下)、つみたてNISAは0.60%(同0.10ポイント低下)でコストの低さが目立つ。「資産形成向け」の商品の拡大が全体を押し下げた。

100本以上のファンドを設定している大手運用会社を比べると、信託報酬が最低だったのは三井住友トラスト・アセットマネジメントで1.03%だった。

もっとも、米国と比べるとなお差は大きい。株価指数などに連動し、コストも低い「インデックス型」の平均で見ると、信託報酬にあたる米国の総経費率は0.16%で、日本(0.42%)の半分未満だ。同様に運用成果を比べると、運用効率の高さを示すシャープレシオの過去5年平均は米国の0.34に対し、日本は0.13にとどまった。

米国で5年シャープレシオが上位に入る運用会社は規模が大きい傾向がある。上位10位以内にはファンド100本以上を運用するバンガードなどが入り、純資産総額は1兆ドルを超えるところもある。バンガードは調査対象の米運用会社のなかでコストが最低となっている。残高が大きいと、信託報酬を下げても利益が出やすくなることが関係しているとみられる。

日本では少額のファンドが乱立しており、運用効率が劣る。金融庁が6月に公表したリポートによると、日本のファンド1本あたりの平均残高は204億円で、米国(2963億円)の1割にも満たない。さらに国内のファンド約5500本のうち8割は運営コストを賄いきれておらず、特に10億円未満の小規模なファンドはすべて採算割れに陥っていると指摘していた。

運用効率調査、レオスが1位

運用会社ごとの運用効率を示す今回の調査では、手掛ける商品数を絞り、強みのある分野に特化した運用会社が上位に並んだ。

シャープレシオのランキング(全ファンドベース、運用歴5年以上、5年平均リターン)ではレオス・キャピタルワークスが1位となった。つみたてNISAにも採用されている「ひふみ投信」などの運用が好調だった。新型コロナウイルスの感染拡大に合わせて現金比率を上げるなど機動的な運用が好成績につながったようだ。2位のシンプレクス・アセットマネジメントや3位のスパークス・アセット・マネジメントも日本株のアクティブ運用で強みを持つ。

大手では野村アセットマネジメントのインデックス型が6位となった。国内債券型の運用が好調だった。

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