大和工業、H形鋼などでESG対応
大和工業は25日、鉄鋼事業子会社のヤマトスチールがビル建築に使うH形鋼など鉄鋼6製品で、2種類の環境認証を取得したと発表した。製品ごとに二酸化炭素(CO2)排出量などの環境負荷の情報を開示し、ESG(環境・社会・企業統治)を重視する顧客企業や投資家が増えていることに対応する。
サステナブル経営推進機構(東京・千代田)が運営する環境ラベル「エコリーフ」と、温暖化ガスに特化した「カーボンフットプリント」の2つの認証を23日に取得した。建設会社などが環境に配慮した建材などを購買する上での判断材料にしてもらう。
製品が環境に与える負荷を定量的に把握して開示する動きは、最終消費財などの分野にとどまらず、鉄鋼など素材産業にも広まりつつある。大和工業もESGを重視する姿勢を明確にするため、製品での環境対応に加え、社長がトップを務める全社横断の委員会組織を今月発足した。