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世界粗鋼生産、7月は2.5%減 中国は過去最高

世界鉄鋼協会が25日までにまとめた世界64カ国・地域の7月の粗鋼生産量(速報値)は、前年同月比2.5%減の1億5269万トンだった。新型コロナウイルスの影響で鋼材需要が縮小した。中国は9.1%増の9336万トンとなり、単月の生産量で過去最高を更新した。一方、中国以外の主要生産国では生産量が回復していない。

中国を除く主要生産国の回復が遅れている(ベルギーのアルセロール・ミタルの製鉄所)=ロイター

世界の粗鋼生産量は前年同月比で5カ月連続の減少となった。一方、減少率は、7月は2.5%で、6月の6.8%に比べて縮小した。中国の増産が影響した。

国別では、中国は前年同月比9.1%増の9336万トンだった。5月に更新した単月の最高記録をさらに更新した。中国国内の公共投資や製造業の回復に支えられ、鉄鋼業も他国に先駆けて、新型コロナの影響から持ち直している。

一方で、中国を除く主要生産国は依然、苦境を強いられている。米国は前年同月比29.4%減の524万トン、欧州連合(EU)は24.4%減の982万トンだった。インドは、前年同月比で6割以上減った4月を底に回復しつつあるが、7月も24.6%減の715万トンと低迷している。

日本は前年同月比27.9%減の605万トン。減少幅は前月から縮小した。4月以降、鉄鋼大手による高炉の一時休止が相次いでいたが、自動車や電機メーカーなどは、足元で工場の稼働率を高めつつある。製鉄各社は今後の鋼材需要の回復に期待する。JFEホールディングスは一時休止している高炉の再稼働を検討しており、早ければ10月にも西日本製鉄所の福山地区(広島県福山市)で高炉を再稼働させる。

ただ、中国のみが増産を続ける「中国1強」に、国内の業界関係者の間では不安の声も聞かれる。中国企業の増産によって鉄鉱石などの原料価格が高騰すれば、鉄鋼各社の採算は一段と悪化する。新型コロナの収束が見通せないなか、日本の鉄鋼各社にとっては厳しい状況が続きそうだ。

(永森拓馬)

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