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モーリシャス事故、サンゴ礁が破砕「死亡のおそれも」

モーリシャス沖の重油流出事故で日本の国際緊急援助隊・専門家チームの事務局を務める国際協力機構(JICA)は25日、オイルフェンスを固定するロープでサンゴ礁が破砕していると明らかにした。サンゴが死亡し生態系に影響が出る可能性があり、必要な対策を検討する。

援助隊はサンゴ礁内の12カ所を調査し、船舶の座礁による破砕も確認した。海中は細かい破片が漂流し、通常は約30メートル見通せるところが3メートル先しか見えない状況だという。副団長で生態系保全が専門の阪口法明氏は「破片がサンゴに付着すれば窒息死する可能性がある」と指摘した。一方、流出した油によるサンゴの死亡や海底への付着は確認できなかったとした。

油が漂着したマングローブ林については7カ所を調べ、油から溶け出した毒性の強い成分で植物が死亡する可能性があるという。泥状の地盤では人が踏み入ることで地中に油が残り、悪影響を及ぼすおそれがある。今後は油を吸着した海藻などとまとめて回収する方法などをモーリシャス側に提案するという。

国際緊急援助隊の2次隊は外務省、環境省、JICAからの計7人で構成する。国立環境研究所で海洋生態系を研究する専門家も含まれる。19日に日本を出発し、1次隊から業務を引き継いでサンゴ礁やマングローブへの環境影響調査などをしてきた。今後は日本から輸送した油を吸い取る吸着剤の使用法を検討し、現地大学や関係当局と連携していく方針を明らかにした。

船舶を所有する長鋪汽船(岡山県笠岡市)は25日、2つに折れた船の前方部分を24日(現地時間)のうちにモーリシャス当局が指定した海域への投棄が完了したと発表した。後方部分については専門家チームなどが撤去計画を検討しているという。

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