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UAE、「IT警官」が発熱監視 死亡率は世界最低水準

新型コロナ 対策に学ぶ(2)

アラブ首長国連邦(UAE)は新型コロナウイルス対策にIT(情報技術)を活用している。7月上旬には経済活動を再開したが、感染者に占める死亡率は23日時点で0.6%以下と世界で最低水準を保つ。デジタル技術で感染者を迅速に発見できるようにして、重症化を防いでいる。

スマートヘルメットを装着した警察官が体温を監視する(ドバイ、4月)=ロイター

ドバイの街中では、カメラやセンサーがついた「スマートヘルメット」をかぶる警察官の姿が目立つ。中国企業KCウエアラブルが開発した製品を導入した。

温度センサーと拡張現実(AR)の技術を組み合わせ、警察官はゴーグルを通じて街を歩く人々の体温を確認できる。毎分200人をスキャンし、最大5メートル離れた人の体温も測定可能だ。

ロイター通信によると、ドバイではすべての警察署や交番にスマートヘルメットを配備した。高熱の人を見つけた場合には救急隊員が駆けつけ、最寄りの医療施設まで搬送する。

検査体制の整備にも先端技術を活用する。感染者が急増した3月、首都アブダビ近郊のマスダールシティー。1日数万件規模の検査が可能な研究所が、着工からわずか2週間で誕生した。立役者はアブダビに拠点を置くテック企業、グループ42(G42)だ。

G42は人工知能(AI)やクラウドコンピューティング技術を得意とする。G42は中国のバイオ大手BGI(華大基因)と連携し、高精度かつ大規模な検査を実現した。現地メディアによると、UAEは7月下旬時点で人口約1千万人のうち450万人超が検査済み。UAEの感染者は6万7千人を超えるが、死者は370人程度に抑制できている。

ドバイは7月上旬から外国人観光客の受け入れを再開した。各国が感染再拡大の対応に追われるなか、4月に設置した1000人規模を収容できる野外病院に患者の姿はみられない。

UAEはデジタルトランスフォーメーション(DX)に力を入れてきた。2021年までに政府決済の50%をブロックチェーン技術を生かした決済基盤へと移行する目標を掲げる。デジタル人材の育成を進めていたことがコロナ対策にも役立った形だ。(随時掲載)

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