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北大阪急行「会場線」4100万人運ぶ(古今東西万博考)

1970年・大阪

万博会場への輸送の中心的役割を担った

万博記念公園(大阪府吹田市)の南側を走る中国自動車道。現在の上り線の場所には、かつて北大阪急行電鉄の「会場線」が通っていた。大阪モノレールのなかった1970年の大阪万博では会場アクセスの中心的役割を担った。

北大阪急行は、大阪市営地下鉄(現大阪市高速電気軌道、大阪メトロ)の御堂筋線江坂駅と万博会場を結ぶ新会社として、京阪神急行電鉄(現阪急電鉄)を主体に誕生。70年2月に運輸営業を始めた。会場線は北大阪急行の桃山台駅の北側で東に分岐し、万国博中央口駅まで営業していた。

この会場線、期間限定という珍しい路線だった。中国自動車道の一部を借りて建設。万博閉幕の翌日に会場線の鉄道設備の撤去を始めたのと同時に、分岐点から北へ今の千里中央駅まで運行を開始し、現在に至っている。

そもそも万博会場への鉄道整備は阪急電鉄や大阪市などに採算性を疑問視する声もあった。御堂筋線を通じた新幹線との乗り換えやすさもあり、半年の万博開催期間に約4100万人を輸送した。「千里ニュータウンの成長に懸念があったようだ」(北大阪急行)といい、万博終了後の輸送需要も心配された。ニュータウンのリニューアルなどで84年以降は70年の輸送人員を上回る水準を保っている。

2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)は、人工島・夢洲(ゆめしま)で開かれるが、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致が決まらないなか、大阪メトロ中央線の延伸を除き具体的な計画は未定のまま。閉幕後も見越した早期の交通インフラ整備が必要となりそうだ。

(高崎雄太郎)

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