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山梨県の元観光部長、日本ワイン草創期の本出版

新著を出版する山梨県元観光部長の仲田道弘やまなし観光推進機構理事長

ワイン通で知られ、長年、山梨県産ワインの振興に携わってきた同県の元観光部長が25日、日本ワインの草創期の歴史をまとめた「日本ワインの夜明け~葡萄酒造りを拓く~」(創森社、2420円)を出版する。産業としてのワイン造りの軌跡を、開拓者たちの果敢な挑戦に焦点を当てながらたどっている。

著者は現在、やまなし観光推進機構理事長を務める仲田道弘氏。30年ほど前に県のワイン産業振興担当となり、産地の勝沼町(現在の甲州市勝沼)の農家や醸造家と甲州ワインの将来を語り合ってきた。

本書では、明治期のワイン造りに情熱を傾けた「人」に注目している。例えば、位の高い甲府市の僧侶、山田宥教が輸入ワインに接し、国産ワイン造りを目指したこと。本場フランスに派遣された2人が帰国後、醸造に取り組むが、醸造技術が十分でなく市場も育たず、試練に立たされながらもがく姿などを描いている。

仲田道弘著「日本ワインの夜明け~葡萄酒造りを拓く~」(創森社)

このほか、日本の赤ワインの代表的な品種「マスカット・ベーリーA」をつくり出し、「日本のワインの父」とも呼ばれている川上善兵衛ら著名人も取り上げた。稲作できない土地にぶどうを育ててワインを造ることで、農家を救済することを川上が考えたことなどを紹介している。

仲田氏は2018年にもワイン造りの歴史をまとめた「日本ワイン誕生考」を出版している。「前回は史実を整理することに重点を置いたが、今回は史実をつなぎ合わせ、明治期全体のワイン造りのストーリーとして書き上げた」という。

さらに仲田氏は「多くの人が情熱と使命を胸に覚悟を決めてワイン造りに取り組んでいた。大規模ブドウ畑の開拓など明治の人のダイナミックさに注目してほしい。それが、これからの日本のワイン造りの方向性でもあると確信している」と話している。

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