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20年1~7月に資金流入が多かったファンドは?

コロナ禍にもかかわらず、今年に入って国内投資信託市場へ資金流入が続いている。2020年の年初から7月末まで、国内公募の全追加型株式投資信託(ETFを除く)の資金流出入動向を調べたところ、6月の流出超過を除いて毎月1000億円以上が流入し、7月は18年10月以来、1年9カ月ぶりに5000億円を突破した(図A)。

資金流入をけん引しているのは「海外株式型」だ。米国株を中心とした先進国の株高を背景に「先進国株式型」と「グローバル株式型」への資金流入傾向が続き、7月は「グローバル株式型」に5471億円流入した。

20年の年初から7月末までの個別ファンドについて、資金流入額の多かった順にランキングすると、トップは7月に新規設定された「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)<愛称:未来の世界(ESG)>」だった(図B)。同ファンドは、企業の競争優位性や成長力に加え、ESG(環境、社会、企業統治)への取り組みなども評価しながら世界の株式に投資する。当初設定額は3830億円で、今年に入って運用を開始した国内公募投信(ETFを除く)の中では最大。歴代でも「ノムラ日本株戦略ファンド<愛称:Big Project-N>」に次ぐ2位で20年5カ月ぶりの高水準となった。

資金流入額2位は米国の大型成長株に投資する「ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド<愛称:アメリカン・ロイヤルロード>」。1位の「未来の世界(ESG)」と2位の「アメリカン・ロイヤルロード」の販売会社であるみずほ証券が「グローバル・エクイティ戦略」を推進し、海外株式型ファンドをコア(中核)資産に据えた集中投資を継続してきたことが両ファンドへの資金流入につながった。

上位10本のうち「海外株式型」ファンドが8本ランクインした。そのうち4本は米国株に投資するファンドだ。コロナショック以降、米国株を中心とした海外株式型ファンドの値上がり期待から、個人マネーが流入している。

(QUICK資産運用研究所 笹倉友香子)

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