ベラルーシ、デモに再び10万人超 退陣圧力強める

2020/8/24 5:31
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【モスクワ=小川知世】ベラルーシで23日、独裁的な体制を敷くルカシェンコ大統領の6選に抗議するデモ行進が開かれ、現地報道によると、首都ミンスクでは10万人超が参加した。市民が抗議運動の勢いを示し、同氏への退陣圧力を強めた。政権は軍も投入して警戒態勢を敷いたが、デモ隊の強制排除は見送った。

デモ行進はSNS(交流サイト)の抗議運動の情報を共有するチャンネルなどで呼びかけられた。10万人超が集まる大規模な抗議は16日に続き2回目。参加者はルカシェンコ氏の辞任や政治犯の釈放などを訴えた。

政権は治安部隊を配備し、駅などを封鎖して拡大を阻もうと試みた。大統領官邸に続く道路を銃を持った軍人が鉄条網を張って警備した。内務省によると参加者の拘束は確認されていない。さらなる反発を防ぐため、デモ隊を再び鎮圧するのは避けたとみられる。

ルカシェンコ氏は強硬姿勢を崩していない。国営メディアは23日、官邸付近を銃を持って歩いたり、ヘリコプターで視察したりする同氏の姿を伝えた。同氏は抗議拡大の背景に欧州の介入があると主張しており、国家の「危機」と対峙する強い指導者を演出した。

ロシアは「ベラルーシの内政問題だ」と欧米による干渉へのけん制を強めている。ラブロフ外相は23日、「外部から混乱をあおらないことが重要だ」と述べ、欧米が反体制派との交渉を政権に促していると非難した。

ラブロフ氏はルカシェンコ氏が提案した憲法改正に触れ、同氏と国民との対話に支持を表明した。一方で反体制派が主導し、新たな大統領選の実施に向けて政権との対話を目指す「調整評議会」について「ロシアとベラルーシの連合国家の発展に否定的な人が少なくない」と疑問を呈した。

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