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IAEA事務局長、イランに査察協力要請へ 24日から訪問

IAEAのグロッシ事務局長は、イランで複数の政府高官と会談する予定だ=ロイター

【ジュネーブ=細川倫太郎】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は24日からイランの首都テヘランを訪れる。過去に秘密裏で核活動を行った疑惑がある施設の査察の受け入れを要請する見通し。米国はイランに対する国連制裁の復活を求めた。国際社会の緊張感が高まるなか、事態打開の糸口を探る。

グロッシ氏がイランを訪問するのは、2019年12月の事務局長就任以来で初めて。誰と会うかは明らかにしていないが、ザリフ外相らと会談するとみられている。

IAEAが問題視しているのは、2003年ごろに未申告の核活動疑惑が浮上している2カ所の施設。6月のIAEA理事会では査察の受け入れ要請の決議を採択したが、イランは拒否している。グロッシ氏は22日、ツイッターに「実りある協力的な直接対話のチャンネルを確立したい」と投稿した。査察協力を改めて要請する見通しだ。

イランは低濃縮ウランの貯蔵量の大幅な超過など核合意からの逸脱を拡大している。将来、IAEAの査察を全面的に拒否する可能性を懸念する声もある。査察は核拡散を防ぐIAEAの根幹の任務で、今回のグロッシ氏の訪問で協力関係を築けるかが焦点になる。

一方、イランを敵対視する米国は20日、同国に対する国連制裁の復活の手続きに着手した。核合意を承認した15年の国連安全保障理事会の決議では、核合意参加国がイランの重大な合意違反を通知すれば事実上、制裁を復活できる規定がある。ただ、米国は18年に核合意から離脱しており、英独仏などは米国に制裁復活の手続きを始める権利はないと反発している。

核合意参加国として残っている英独仏、ロシア、中国とイランは9月1日、核合意の維持に向けた会合をウィーンで開く。米国の手続きは無効と確認した上で、今後の対応を協議するとみられる。

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