学生選手の意見、スポンサー獲得に生かす ラクロス協会
日本ラクロス協会は調査会社のニールセンスポーツジャパン(東京・港)と提携し、大学のラクロス部員へのアンケート調査を生かしてスポンサーを獲得する取り組みを始めた。学生選手のデータを活用したスポンサー契約の仕組みは国内では珍しい。
同協会とニールセンスポーツは大学のラクロス部員やスタッフ、OBら約1万4000人にアンケートやインタビューを実施。協会が新たに募るスポンサー企業の商品・サービスへの意見を聞く。学生には商品のモニタリングやSNS(交流サイト)を通した情報発信などにも協力を呼び掛ける。
同協会は現在、スポンサーと契約していない。ニールセンは大学生の部員の多さに着目し、スポンサーの獲得に生かすことにした。「大学生の力を生かし、若者に訴求したい企業と競技団体との間をつなぎたい」と本庄健人副社長は話す。
国内では後発組となる大学の各ラクロス部はグラウンドの確保などに苦しむケースが多い。同協会の安西渉・理事兼最高戦略責任者は「協賛金で大学生の競技環境を良くし、学生アスリートの価値も向上したい」と期待している。