中韓、習主席の早期訪韓で合意 外交トップが会談

米中衝突
2020/8/22 18:10
保存
共有
印刷
その他

訪韓した中国の楊潔篪共産党政治局員(左)と韓国の徐薫国家安保室長(22日、釜山)=韓国大統領府提供

訪韓した中国の楊潔篪共産党政治局員(左)と韓国の徐薫国家安保室長(22日、釜山)=韓国大統領府提供

【ソウル=恩地洋介】韓国南部の釜山を訪れている中国外交トップの楊潔篪(ヤン・ジエチー)共産党政治局員は22日、韓国の徐薫(ソ・フン)国家安保室長と会談した。新型コロナウイルスの状況が落ち着き次第、習近平(シー・ジンピン)国家主席が早期に訪韓する方針で合意した。米中対立が強まるなか、中国側には米国の同盟国である韓国を味方に引き寄せる思惑がある。

楊、徐両氏は釜山市のホテルで約4時間会談した。新型コロナの流行後、中国高官が韓国を訪れるのは初めて。

韓国大統領府の説明によると、楊氏は習主席の訪韓について「韓国は習主席が優先的に訪問する国だ」と述べた。具体的な日程は外交当局間で協議する。習主席が訪韓すれば2014年7月以来となる。実現すれば、コロナ感染拡大後、初の外遊となる。

楊氏は会談で米中関係の現状と中国側の立場を説明した。韓国との関係について「両国関係はめざましく急速に発展している。今後も互いに重要な隣国であり、パートナーとして協力を続けていこう」と述べた。

徐氏は「米中の共栄と友好協力は、北東アジアと世界の平和と繁栄に重要だ」と応じた。韓国には中国との関係改善を、新型コロナで落ち込む経済の挽回につなげたい考えがある。中韓関係は韓国が16年に米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)の配置を決めてから冷え込んだ状態が続いている。

会談では、韓国が議長を務める番となる日中韓首脳会談の年内開催を巡っても協議した。会談後の韓国側の発表は、日程などには触れていない。

長期化する新型コロナ対応で協力する方針でも一致した。韓国側は両国を行き来する航空便の増便や、ビザ(査証)発給対象者の拡大を要請した。中国は5月からPCR検査の陰性判定を条件に、ビジネス目的の韓国人の入国を認めている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]