エボラ熱感染者100人に、43人が死亡 コンゴ北西部
世界保健機関(WHO)は21日、コンゴ(旧ザイール)北西部の赤道州で6月から流行するエボラ出血熱について、感染者が疑い例も含め100人に達し、43人が死亡したと発表した。熱帯雨林が広がる過疎地で感染が拡大し、予防や治療活動が難航している。

WHOによると、当初は州都ムバンダカで感染者が確認されたが、その後地方に広がった。医療従事者は道路がないところでは川を船で移動し、感染者が出た村に到達するのに何日もかかることがあるという。
赤道州では2018年5~7月にもエボラ熱が流行して54人が感染し、33人が死亡した。千キロ以上離れたコンゴ東部でも18年8月から今年6月まで流行し、2200人以上が死亡した。(共同)