シンガポール、入国制限を緩和 ニュージーランドなど
【シンガポール=谷繭子】シンガポール政府は21日、新型コロナウイルスの感染対策の入国制限措置を感染リスクの低い国・地域から緩和すると発表した。まずニュージーランド(NZ)とブルネイに対し、9月から入国時の隔離を不要とする。2国間協定を通してビジネス往来の再開を優先してきたが、一般旅行にも広げて国内経済の落ち込みを抑えたい考えだ。
中国、オーストラリア(ビクトリア州を除く)、マレーシア、ベトナム、台湾、マカオも「低リスク」とし、入国時の隔離日数を14日から7日に半減する。
ただ日本を含むその他の国は、引き続き14日の隔離が必要だ。日本とは9月からビジネス往来の再開を目指すことで合意したものの、東京などで第2波が広がり「低リスク」扱いにはならなかった。
NZとブルネイからの渡航者は事前申請が必要で、9月1日から受け付け、8日以降に渡航が可能になる。到着時に空港でPCR検査を義務付ける。NZ政府は海外旅行をしないよう勧告しているが、シンガポールは一足先に門戸を開け、コロナ後の渡航再開の準備を整える構えだ。
シンガポール人の海外旅行についても、これまでの「全面的な渡航延期」勧告を9月初めから緩和し、NZとブルネイは一般の旅行を認める。

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