明光とウィルG「特定技能」切り替え支援 在日留学生向け
学習塾大手の明光ネットワークジャパンと人材会社のウィルグループは21日、日本語学校などに通う留学生の在留資格を「特定技能」に切り替える支援を始めると発表した。明光が開発した技能試験の対策講座を日本語学校に提供し、ウィルグループが受講者に就職先を紹介。特定技能人材の流入が進まないなか、国内で仲介ニーズが見込めると判断した。
明光ネットワークは都内で2カ所の日本語学校を運営。日本で就職したい生徒向けに特定技能の技能試験対策のオンライン講座を設けており、これを他の日本語学校や専門学校に無償で提供する。
ウィルグループは特定技能人材を日本企業に紹介するサービスを手掛けている。両社が手を組み、試験対策から就職まで一貫してサポートする。企業から紹介料を受け取り、学校や生徒は無償で利用できる。
対策講座は特定技能の対象である14業種のうち、介護、外食、宿泊、飲食料品製造の4業種に対応。1講座20~30分程度で、生徒は業種によって異なるが12~36の講座を受講する。1~2カ月で技能試験に合格できるだけの知識を身につけられるようにした。このほか、ビジネスマナーに関する講座も用意した。
特定技能は2019年4月から始まった新しい在留資格で、人手不足が厳しい14業種に限って認められた。新型コロナウイルスの影響もあり、特定技能人材の来日が滞っている。
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