西之島、大量の火山ガス 白色の噴煙3千メートル
海上保安庁は21日までに、東京・小笠原諸島の西之島の山頂火口で白色の噴煙が高さ3千メートルまで上がり、島周辺が大量の火山ガスで覆われているとの観測結果を明らかにした。19日午後、航空機で調べた。周辺の船舶に対し、噴火の影響や火山ガスにも注意を呼び掛けた。

海保によると、大量の火山灰や噴石を含む噴煙は確認されなかった。火口付近は溶岩の流出はなかったが高温だった。
海保機に同乗した東京工業大火山流体研究センターの野上健治教授は「極めて膨大な量の火山ガスの放出が続く状態は、マグマが地下の浅い所にとどまっていることを示唆している。これまでと同程度の噴火が再開する可能性は低くない」との分析結果を示した。〔共同〕