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ぴあフィルムフェス、リアル開催 制作の手触り伝える

ロイ・アンダーソン監督「ホモ・サピエンスの涙」(C)Studio24

自主映画の祭典、ぴあフィルムフェスティバルが9月12~26日、東京・京橋の国立映画アーカイブで開かれる。上映間隔を空け、定員も3分の1に減らすなど、新型コロナウイルス対策をとった上で、リアルな映画祭の開催に踏み切った。「スクリーンで大勢で見る場所を作らないと、若い世代はその体験を知らずに終わる。未来の映画監督のために、非日常の場所を作りたい」と荒木啓子ディレクターは意気込む。

コンペ部門のPFFアワードでは自主映画17本を上映する。デジタル技術の進展に伴い「映画の作り方や監督という概念が大きく変わっている」と荒木。監督がドローンを操縦して自分を撮った作品、制作に参加した4人が1度も会わずに作った作品などがそろった。「ものづくりがどう変わっていくか。その時に残る普遍的なものは何か。そこをつかんでおきたい」と荒木。監督を迎えての上映後のトークは例年通り実施。コロナ禍で地方開催が難しい状況もあり、コンペ作品のオンライン上映を充実させる。

招待作品の目玉はロイ・アンダーソン監督の全作品上映。絵画のように作り込んだセットでワンシーンワンカット撮影された場面が連なる独特の作品を手がけるスウェーデンの鬼才だ。「スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー」(1970年)から最新作「ホモ・サピエンスの涙」(11月公開)まで長編6本と短編5本を集めた。2作目「ギリアップ」(75年、日本初公開)での挫折を経て、CM界の巨匠となって自身のスタジオを拠点に作った「散歩する惑星」(2000年)で25年ぶりに復活した監督の歩みをたどる。「50代になって映画と再び向き合い、絶対に他の人にできない映画を作った人。手作りという感覚が薄らぐ中で、作りものにこだわる姿勢を見てほしい」と荒木は話している。

(古賀重樹)

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