NEC、アジア結ぶ海底ケーブル受注
NECは21日、シンガポールやマレーシア、インドなどを結ぶ海底ケーブルの敷設プロジェクト「MIST」にシステムを供給することで契約を結んだと発表した。総延長は約8100キロメートルで、2022年末の完成を見込む。最新の光伝送技術を活用し、デジタル投資が加速するアジアの通信環境の整備を進める。
プロジェクトの投資額は約4億ドル(約420億円)で、シンガポールからインドのムンバイやチェンナイまでアジアの6拠点を結ぶ。
アジアではデータセンターの増加や次世代通信規格「5G」の普及、クラウドサービスの拡大などを背景に、通信需要が増加している。
NECはこれまで、アジアを中心に30万キロメートルを超える海底ケーブルの敷設実績を持つ。ケーブルの製造から敷設工事までを一括して手掛け、海底ケーブルの敷設では世界3強の一角を占める。近年はアフリカと南米を結ぶルートなど、アジア以外にも事業を広げている。