藤井二冠「この上ない結果」 王位奪取から一夜明け
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将棋界史上最年少の18歳1カ月で二冠を獲得した藤井聡太王位・棋聖(18)が21日、タイトル奪取から一夜明けて福岡市内で記者会見し、「この上ない結果だった。課題も見つかったので、もっと実力を高めていきたい」と喜びをかみしめた。
「二冠」の色紙を手に時折、笑顔を見せた高校生プロ。対局後は家族や師匠の杉本昌隆八段(51)に電話し、午前0時ごろに就寝、ぐっすり眠れたという。
奪取した王位戦については「2日制は初めてだった。指してみると、まだまだ考えが足りないのかなと思った。将棋の奥深さを感じた」と振り返った。
藤井二冠は第61期王位戦7番勝負の第4局で木村一基九段(47)を破り、4連勝でタイトルを奪取した。1992年に羽生善治九段(49)が作った21歳11カ月の最年少二冠を28年ぶりに更新。タイトル2期獲得の規定により、最も若い記録で八段に昇段した。
今後は、来年1月から7番勝負が開幕予定の王将戦で挑戦権を得る可能性がある。活躍を続ける高校生プロは「王将(の挑戦者を決める)リーグは強い人ばかりなので、しっかり戦いたい」と意気込みを語った。〔共同〕