豪カンタス航空、1500億円の赤字 20年6月期

2020/8/20 12:00
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【シドニー=松本史】オーストラリア航空最大手のカンタス航空は20日、2020年6月期の最終損益が約19億6千万豪ドル(約1500億円)の赤字だったと発表した。前の期は8億4千万豪ドルの黒字だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて実施したリストラ費用が響いた。

カンタスは1500億円の赤字に転落=ロイター

売上高は前の期比21%減の142億豪ドルだった。部門別のEBIT(利払い・税引き前損益)でみると、傘下の格安航空会社(LCC)、ジェットスターが2600万豪ドルの赤字となった。「カンタス」ブランドは国内線、国際線とも黒字を確保したが、それぞれ前の期比78%減、83%減となった。

豪州は新型コロナを受け、外国人の入国を原則禁止している。電話会見したアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は海外との往来の再開は「早くても21年半ばごろになる」と述べ、3月下旬から続けている国際線の運航停止が長引くとの見通しを示した。

国内線の運航は足元で新型コロナ前の約2割にとどまる。ただ自社の調査で「顧客の95%が来年には旅行したいと答えた」と述べ、国内の移動規制が解除されれば国内線の需要はコロナ前の75%まで戻るだろうと述べた。

カンタスは6月、約6千人の人員削減を含めた大規模なリストラ策を発表、今後3年間で150億豪ドルの経費を削減する計画を進めている。ジョイス氏は新型コロナが「(創業から)100年の歴史の中で、最悪の状況を引き起こした。悲しい現実だが、少ない従業員(での操業)が当面続く」と述べた。

豪州では航空2位のヴァージン・オーストラリアが新型コロナによる需要急減を受け、4月に経営破綻した。米投資ファンドのベインキャピタルが買収することで管財人と合意している。ヴァージンも8月上旬、約3千人の人員削減を発表している。

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