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スコアで長期保有の投信選び、「グロイン」の評価は

将来のための資産形成にどんな投資信託を買うべきか迷っている人にとって、参考になるのが「QUICKファンドスコア」だ。長期保有に向くかどうかの視点から個別の投信をランク付けし、日本経済新聞電子版などで公開している。今回は国内最大規模の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」について、スコアの内訳を詳しく見てみよう。

多角的に評価、10段階で点数化

QUICKファンドスコアは、個別の投信を多角的に評価するのが特徴。各投信を(1)リスクの適正さ(2)運用成績の安定度(3)下げ相場での抵抗力(4)リターンに見合ったコスト(5)分配金の健全度――の5項目でそれぞれ評価し、10段階の「総合スコア」を算出している。点数が高いほど、分類が同じ投信の中で相対的に長期保有に向いていることを示す。

スコアの付与対象は設定後3年以上(インデックス型は設定後10年以上)が経過した投信。運用実績を積んだ投信が望ましいとの考えに基づき、設定からの経過年数が長いファンドほど評価を高くしている。

ピクテの「グロイン」、スコアは7

それでは、国内公募の追加型株式投信(ETFを除く)の中で最も純資産総額の大きいピクテ投信投資顧問の「グロイン」を例に取って見ていこう(図表参照)。このファンドは運用を始めてから15年を迎えた長寿ファンドで、世界の高配当利回りの公益株に投資する。7月末時点の総合スコアは10段階で「7」。先進国株式型(QUICK独自の分類)の中ではまずまずの評価だった。

スコア算出の基となる5項目のうち、相対的に高評価だったのは「リスク」。これまでの価格変動の大きさから、運用方針に見合った適度なリスクを取っていると評価された。「リターン」や「下値抵抗力」、「コスト」は真ん中あたりのスコアだった。

評価の低さが際立ったのは「分配金健全度」の項目だ。グロインが過去5年間に払い出した分配金のうち、運用収益の中から支払われた普通分配金の割合はわずか9.57%(7月末時点)で、残りは元本を取り崩して払い戻す特別分配金(元本払戻金)だった。他の期間の状況も踏まえた結果、この項目の相対的な評価が低くなり、総合スコアを押し下げた。

ファンド探しに便利な検索機能も

「グロイン」以外の投信のQUICKファンドスコアも、日本経済新聞電子版のマーケット欄にある投資信託コーナーで確認できる。スコアの高いファンドを見つけたい場合は、投資信託サーチのシンプル版を使うと便利だ。

例えばQUICK投信分類(大分類)で「先進国株式」を選択し、その下にある「QUICKファンドスコア9以上」にチェックを入れて検索ボタンを押せば、該当するファンドが一覧表示される。右上の窓で項目を選べば、純資産総額の大きい順、コストの安い順などに表示を変えることもできる。こうした機能をうまく使って、長期投資に向く投信選びの参考にしたい。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき)

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