戦時のステルス北戴河会議、習近平氏が演出する緊張
編集委員 中沢克二
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「今年の夏は普通ではない。本当に全く見えない『ステルス(北戴河)会議』だ」「政治的には戦時のような緊張感が醸し出された異例の『夏休み』になった」。中国の識者らの感想である。
この夏、主要な最高指導部メンバーの動静不明期間が異様に長く、しかも河北省の海辺にある保養地、北戴河に集まっていた証拠も一切、出ていない。国家主席、習近平(シー・ジンピン、67)は半月以上も雲隠れ。異例ずくめの8月の中国政局であ...
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