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コロナ死者数、増加の兆し 高齢者への感染が影響か

国内の新型コロナウイルスの死者数が増加の兆しをみせている。17日に15人の死亡を確認するなど、8月の死者はこれまでに106人となり、7月1カ月の39人よりペースが速い。ほとんどが高齢者で、若者からの感染拡大が影響しているとみられる。死者数は第1波に比べればなお低く抑えられており、重症化しやすい高齢者へのさらなる拡大を防ぐことが重要だ。

1日当たりの全国の死者数は7月上中旬は0~2人で推移していたが、7月末ごろから徐々に増加。8月に入ると2桁となる日も出始めた。

日ごとのデータのばらつきを抑えて増減の傾向を把握しやすい1週間の移動平均でみると、1日当たり死者数は8月16日時点で7.9人となった。7月中旬ごろの0.4人に比べて大幅に多い。

これまでのピークは、第1波が進行中だった5月3日時点の23.3人。それに比べて現状はまだ低く抑えられている。ただ重症化しやすい高齢者への感染がさらに広がれば、死者が急増する恐れもある。

死者のほとんどは60代以上だ。死者の増加が目立つ大阪府では、7月に3人だった死者が、8月は16日までに16人となり、このうち60代が3人、70代2人、80代9人、90代が1人と、高齢者に集中している。

大阪府医師会の茂松茂人会長は死者の増加について「高齢者の感染増が背景にある」と指摘する。大阪の7月と8月の感染者数を年代別にみると、30代以下の割合は73%から56%に下がった一方、60代以上は9%から20%に上がった。

茂松会長は「大阪は東京より単身世帯が少ない。まず若者世代に感染が広がり、家庭内で中高年に感染した例が多いのでは」とみる。2015年の国勢調査によると大阪の単身世帯の割合は16%で東京の23%を下回る。

PCR検査などの体制が影響している可能性もあるという。茂松会長は「一部で検査をすぐに受けられない状況が生じているのではないか。若者が自宅で検査を待っている間に、中高年の家族に感染させた可能性もある」と分析する。

高齢者への感染拡大が死者増につながるのは、国内外の第1波の状況から明らかだ。

日本感染症学会の舘田一博理事長(東邦大教授)は「医療機関や介護施設でのクラスター(感染者集団)発生を防ぐことが大事。こういった場所では検査を早めに進める必要がある。迅速に検査できる抗原検査の導入なども考えていく必要がある」と指摘。その上で「3密の回避や大声で話さないといった基本的な感染防止策を徹底すべきだ」と訴えている。

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