核と戦争ない世界の実現を 12歳の最年少献花者

戦後75年
2020/8/15 17:48
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全国戦没者追悼式で、最年少献花者として参列した群馬県高崎市の中学1年、井田雪花さん(12)は、核も戦争もない平和な世界の実現を願って式に臨んだ。「戦争で悲しい思いをしたのは私の家族だけではない。世界中の人が家族や友人を亡くして、悲しんだと思う」と話す。

全国戦没者追悼式で献花する井田雪花さん(15日午後、東京・日本武道館、代表撮影)=共同

「いで来る たとへ此の身は ソロモンの 何処の海に はつるとも やがて咲なん 靖国の花」。1945年5月、南太平洋の島国ソロモン諸島周辺で戦死した曽祖父の井田正雄さん(当時37)の辞世の句だ。終戦後、曽祖母のテイさんが受け取ったはがきに記されていた。雪花さんの母、貴美子さん(54)は「自分の体はここで沈んでしまうかもしれないが、魂は必ず日本に戻って花となって咲いて、家族を見守る」との意味が込められたと説明する。

雪花さんは、辞世の句の中にある「花」の字を名前に受け継いだ。小さい頃から、正雄さんが戦争で亡くなったことは聞かされていたものの、あまり実感が湧かなかった。小学6年生のとき、日本への原爆投下を扱ったテレビ番組を見て「戦争の悲惨さを考えるようになった」という。

「私は戦争を知らない世代だけど、平和の願いを引き継いでいけるよう努力したい。もっと戦争について勉強したい」と話す雪花さん。追悼式では曽祖父に「ここまで成長できたよと伝えたい」と語った。〔共同〕

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