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中国、インドとの係争地に兵士用建物 領土問題なお

独立記念日に演説するインドのモディ首相=ロイター

中国がインドとの国境の係争地域で軍備増強を進めている。印メディアによると、中国はインドとの衝突によって負傷者を出した場所で兵士が滞在するための新しい建物などを設置したという。印中の領土問題は依然として火種がくすぶる。

印中はヒマラヤ山脈などで約3千キロメートルの国境が画定していない。両軍は6月15日に印北部ラダック地方の係争地域の渓谷で衝突し、インドは20人の死者を出した。印中衝突で死者を出すのは45年ぶりで、両軍の間で緊張関係が続いている。

印メディアのインディアトゥデイは7月末に衛星写真を活用し、印北部ラダック地方の係争地域の湖パンゴン・ツォで、中国軍が兵士滞在用の建物や桟橋にボートなどを配備していると報じた。この湖は標高4千メートルを超える場所にあり、広大で両国にまたがる。5月上旬に両軍が小競り合いから約250人の負傷者を出し、衝突が始まった発端のところだ。

印中両軍は衝突後に対話を重ね、司令官が6月22日に係争地域から引き揚げることでいったん合意。7月5日にはインドのドバル国家安全保障補佐官と中国の王毅(ワン・イー)外相が協議し、互いの部隊を早期に撤退する方針も確認している。だが現実的には複数の係争地域で対立が続く。印メディアによると印中両軍は対話を継続しているが、抜本的な解決策は見えないとしている。

インドのモディ首相は15日、英領からの独立記念日に首都ニューデリーで演説し、国境の係争地域で衝突した中国を念頭に「テロリズムや拡張主義と戦って、両方に打ち勝つ」と強調した。

モディ氏の独立記念日の演説は、この先の重要政策を訴える機会として活用されている。今回は新型コロナウイルス対策や経済政策にもふれたものの、閣僚ら聴衆者は中国を念頭にした発言に盛り上がりをみせた。

インドは中国との関係悪化を踏まえ、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)など中国製品を国内市場から締めだそうと検討している。

(馬場燃)

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