終戦75年、戦没者追悼式 天皇陛下「深い悲しみ新た」
コロナ禍で規模を大幅縮小

2020/8/15 9:14 (2020/8/15 13:57更新)
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終戦から75年を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京・千代田)で開かれた。天皇陛下が皇后さまとともに出席し「世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」とお言葉を述べられた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため式典は大幅に縮小して行われた。

式典は午前11時50分すぎに始まり、安倍晋三首相をはじめ三権の長や遺族代表が参列した。例年の参列者は6千人規模だが、今年は新型コロナの影響で約540人にとどまった。

全国戦没者追悼式でお言葉を述べる天皇、皇后両陛下(15日、東京都千代田区の日本武道館)

全国戦没者追悼式でお言葉を述べる天皇、皇后両陛下(15日、東京都千代田区の日本武道館)

正午の時報に合わせた1分間の黙とうの後、陛下は「さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします」と述べられた。即位後初めて出席した前年に続き、平成時から上皇さまが述べてきた過去への「深い反省」にも触れられた。

マスクを着用し参列した天皇、皇后両陛下(15日、東京都千代田区の日本武道館)

マスクを着用し参列した天皇、皇后両陛下(15日、東京都千代田区の日本武道館)

お言葉はほぼ同じ内容が踏襲されるのが通例だが、今年はコロナ禍について「新たな苦難に直面しています」と言及。「私たち皆が手を共に携えて、この困難な状況を乗り越え、今後とも、人々の幸せと平和を希求し続けていくことを心から願います」と述べられた。

式典の冒頭、安倍首相は「我が国は積極的平和主義の旗の下、国際社会と手を携えながら、世界が直面している様々な課題の解決にこれまで以上に役割を果たす決意だ」と式辞を読み上げた。

厚生労働省はコロナ禍で参列できない人に配慮し、式典の様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で中継。会場では座席の間隔を1メートル空け、参列者にはマスク着用や事前の検温、手指の消毒などの徹底を要請した。国歌は斉唱せず奏楽のみとするなど、式次第の一部も変更した。

追悼の対象は先の大戦で犠牲になった軍人・軍属230万人と民間人80万人の計310万人。

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