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バフェット氏、米銀株の保有減 ゴールドマン「ゼロ」に

【ニューヨーク=宮本岳則】著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米バークシャー・ハザウェイが米銀行株への投資を減らしている。14日開示した資料によるとJPモルガン・チェース株を一部売却したほか、ゴールドマン・サックスの保有もゼロになった。景気の落ち込みと金融緩和の長期化観測で、事業環境の先行きを厳しくみている可能性がある。

バークシャーは6月末時点の保有状況を、米証券取引委員会(SEC)に提出した書類を通じて明らかにした。JPモルガン株は保有の一部にあたる3550万株分を手放した。米調査会社ファクトセットによると、発行済み株式数に占めるバークシャーの持ち分比率は3月末時点で1.9%だった。今回の売却で0.7%程度に低下したとみられる。ウェルズ・ファーゴやPNCファイナンシャル株の一部売却も明らかになった。

ゴールドマン株の保有は6月末時点で「ゼロ」となった。1~3月期に保有株数を従来より8割減らしており、4~6月期に残り全てを売り切った。バフェット氏は2008年の金融危機時に、ゴールドマンに救いの手を差し伸べた。50億ドル相当の優先株を購入したほか、普通株に転換できるワラント(新株予約権)を取得した。13年に転換権を行使して普通株を取得し、大株主となっていた。

米銀株はかつて、バフェット氏の「お気に入り」として知られていた。米経済の将来に「強気」で、その恩恵を最も受ける米銀株を好んでいた。ただし5月の年次株主総会では新型コロナウイルスの収束時期が見えないとして、景気の先行きに慎重な見方を示していた。米連邦準備理事会(FRB)によるゼロ金利政策で融資の「利ざや」が縮小していることも、投資判断に影響した可能性がある。

バークシャーの6月末時点の現金・同等物は過去最高の1465億ドル(約15兆円)で、投資余力は大きい。20年4~6月期は米スーパー大手クローガー株を買い増したほか、カナダの産金最大手バリック・ゴールド株も購入した。

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