7月の米小売売上高、1.2%増に鈍化 予測下回る
【ワシントン=長沼亜紀】米商務省が14日発表した7月の小売売上高(季節調整済み)は前月比1.2%増えた。伸び率は前月(8.4増%)から鈍化し、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(2.3%増程度)を下回った。

新型コロナウイルスの感染再拡大で、経済活動の再開ペースが減速しており、消費も鈍った。前年同月比では2.7%増加した。
自動車・同関連部品店の売り上げが前月比1.2%減り、全体を押し下げた。全体からこれらを除いた売上高は1.9%増だった。全般に大きく伸びた前月から伸び率が鈍化した。
コロナ禍で急増した失業者を支えるための失業保険給付金の上乗せは7月末で期限が切れており、今後の消費の減速が懸念されている。