ソフトバンクG、WeWorkに11億ドル金融支援を再設定

ソフトバンク
2020/8/14 13:42
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WeWorkが発行する担保付き債券をソフトバンクGが最大11億ドル買い受ける=ロイター

WeWorkが発行する担保付き債券をソフトバンクGが最大11億ドル買い受ける=ロイター

ソフトバンクグループ(SBG)が投資先の米シェアオフィス大手ウィーカンパニーに対し、11億ドル(約1170億円)の金融支援枠を改めて設けたことが14日、わかった。創業者への当局の捜査などを背景に一度取りやめていた。新型コロナウイルス下の外出制限でウィーの経営環境は厳しさを増しており、支援枠の復活でウィーを巡る動きが活発になる可能性もある。

このほど、ウィーが発行する担保付き債券を最大11億ドル買い受ける支援枠を改めて設けた。

SBGは2019年10月にウィーに対し、最大で総額約95億ドルの金融支援策をまとめた。ウィー株の公開買い付けなどに加え、ウィーが発行する債券を最大33億ドル買い取る計画で、うち11億ドルは担保付き債券になる見通しだった。

しかし、SBGは今年4月、支援策の一つとしていたウィー株の公開買い付けを取りやめると発表した。ウィーの既存株主から最大30億ドルのウィー株を取得する予定だったが、ウィー創業者のアダム・ニューマン氏を巡る米当局の捜査が始まるなど、買い取り条件が満たされなかった。11億ドルの担保付き債券を買い取るスキームも取りやめとなり、支援総額は50億ドル超に目減りしていた。

今回11億ドルの支援枠が復活した背景には、ウィーの厳しい経営環境がありそうだ。シェアオフィスはコロナ危機による需要減少に見舞われ、足元で会員数は減少しているとみられる。オフィス縮小などの合理化で現金流出を抑えているが、コロナの長期化で今後資金不足の懸念が強まる可能性がある。

SBGにとってウィーはなお重要な投資先だ。19年10月以降、追加出資を含む金融支援に踏み切ったことで投資額も膨らんだ。中長期でウィーを支援する方針は崩せない。

ただウィー支援の道は平たんではなさそうだ。ウィーカンパニー会長にSBG副社長のマルセロ・クラウレ氏を起用するなど経営陣を刷新したが、公開買い付けの中止を巡ってニューマン氏がSBGを提訴した。ニューマン氏は経営から退いているが、同氏と共にウィーの従業員なども買い付けを求めている。一方でウィーの取締役がこの訴訟の却下を求める動きもあり、ウィー内部が割れているもようだ。

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