英、コロナ死者数5300人下方修正 陽性からの期間見直し

2020/8/14 2:58 (2020/8/14 3:21更新)
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英国がコロナ関連の死者数の統計を大きく変更するのは2回目になる(ロンドン市内)=AP

英国がコロナ関連の死者数の統計を大きく変更するのは2回目になる(ロンドン市内)=AP

【ロンドン=中島裕介】英政府は新型コロナウイルスによる死者数の定義を変更し、約5300人を統計から除くと発表した。11日夕時点の統計から反映する。人口の約85%を占めるイングランドでは検査で陽性になった場合、その後に別の理由で死亡しても死者数に数えていた。これを「陽性判明後、4週間までの死亡」に改めた結果、大幅な下方修正になった。

英国の新定義での死者数は約4万1300人になった。国別の死者数ではメキシコやインドを下回り世界で5番目だが、欧州最悪は変わらない。ピーク時には1日1千人以上出ていた英国の死者数は8月以降、ほぼ1~2ケタに収まっている。ただ経済活動の再開に伴い新規感染者数は増加傾向にあり、予断を許さない状況が続いている。

英政府は当初の定義では交通事故や他の病気で亡くなった人まで、コロナの死者にカウントされているとして、7月中旬から定義の見直しに着手していた。政府の医療専門官らが他国の例も参考に「陽性判明後、28日以内」の定義が望ましいと判断したもようだ。ただ英BBCは「5週間の集中治療を受けて、亡くなった人は含まれなくなる」と指摘している。

コロナ関連の死者数を巡っては国ごとに集計方法に違いがあるため、ジョンソン政権も他国との単純比較はできないと訴えてきた。4月下旬には介護施設など病院外での死者を初めて統計に加え、約3800人分上方修正した。人口あたりの死者数が世界最悪レベルのベルギーでは「死者の定義が広すぎる」との指摘も出ている。

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