山形大、ゲルハチ公に温度センサー 抵抗感なく検温
山形大学は柔らかいゲル状の素材を使う犬型ロボット「ゲルハチ公」に、温度センサーを搭載したモデルを作る。新型コロナウイルス対策のための検温には抵抗感を感じる人もいる。思わず触りたくなるゲルハチ公に近づくことで、自然に体温を測れるようにする。

ゲルハチ公はセンサーやカメラの情報をもとに人工知能(AI)で作った感情を鳴き声や振動で伝える。高齢者施設向けなどを想定し昨年開発したが、山形県に生産拠点のあるチノーの協力で体表面温度を測定する機器を搭載した新型を作る。
9月2日からオンラインで開く「超福祉展2020」で試作品を公表する。現状では1体300万円かかるが、関心のある企業と組みコストダウンを目指す。直接触れて柔らかさを実感できるメリットを現状では訴求しにくく、感染リスクを軽減する活用法を探る。忠犬ハチ公像の試作品ともされる像が山形県内にあり、ゲルハチ公はそれをもとに作った。