ハリス氏「雇用生み出す」 副大統領候補、中間層へ配慮

米大統領選
2020/8/13 16:00
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米民主党の副大統領候補に起用されたカマラ・ハリス上院議員=ロイター

米民主党の副大統領候補に起用されたカマラ・ハリス上院議員=ロイター

【ワシントン=永沢毅、シリコンバレー=奥平和行】米大統領選で民主党副大統領候補に内定したカマラ・ハリス上院議員が12日、バイデン前副大統領とともに選挙戦を始動した。「雇用を生み出す」と雇用創出や米国への生産回帰を強調し、決戦のカギを握る中間層への配慮を印象づけた。

「重要なサプライチェーン(供給網)を取り戻せ」「数百万人の雇用を生み出す」。ハリス氏のこの日の発言からは、選挙戦での力点が浮かぶ。トランプ氏が支持基盤とする白人中間層の労働者を意識した製造業の復活や雇用創出を語った。

ジャマイカ系の父親とインド系移民の母親が1960年代の公民権運動を通じて巡り合った経緯を紹介するなど、マイノリティー(少数派)へのアピールも忘れなかったが、政策面では中道・穏健派の色彩を鮮明にした。

ハリス氏の起用に、米経済界から安堵の声が漏れる。巨大IT企業の解体や金融機関への規制強化など過激な政策を訴えるウォーレン上院議員が起用されることへの警戒感があったためだ。

カリフォルニア州で生まれ、同州司法長官だったハリス氏は特に米IT企業との関係が深い。ハリス氏の献金リストにはグーグルの親会社アルファベットやアップル、アマゾン・ドット・コムなどが並ぶ。ハリス氏の妹の夫は米ウーバーテクノロジーズの法務責任者を務める。

米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏の妻で慈善活動家のローレン・ジョブズ氏はツイッターに「バイデン氏は素晴らしい選択をした」と書き込んだ。フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)はハリス氏の起用を「世界中の黒人女性や私たち一人ひとりにとって重要な出来事だ」と歓迎した。

トランプ氏は中道路線を鮮明にするハリス氏を政策面で攻めあぐねている。米大統領選の重要な争点である対中政策については、ハリス氏、バイデン氏ともに12日目立った言及をせず、トランプ氏にすきを見せなかった。トランプ氏は12日の記者会見で「彼女を選んだのは大失敗だ。ペンス副大統領との討論会が楽しみだ」とハリス氏をこき下ろした。

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