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センスプラウト、機械学習で自動水やり 農業用開発

農業用の土壌水分センサー、水やり制御装置のSenSprout(センスプラウト、東京・港)は機械学習で水やりの頻度を装置が自動的に予約するシステムを開発する。農家の負担を軽減でき、2021年春の販売を目指す。

ビニールハウス内の土に含まれる水分を測り、水やり装置と連携する

同社は土壌に含まれる水分の量を測るセンサーと、ビニールハウス内に自動で水をまく装置を提供する。大和証券グループ本社系列の大和フード&アグリ(東京・港)などが導入している。

ホウレンソウなどの葉物野菜や、水分の調整が難しいキュウリなどの栽培で主に利用されている。適切に水分を与えることで収穫できる量が安定するのに加えて、アスパラガスの場合では年間の収穫回数が7回から12回に増えたケースもあるという。

今回開発に乗り出す新機能では、計測した水分の値から土が乾かないようにするにはどの程度の水が必要かを算出し、何時間おきに水をまくのが適切かを装置が割り出して自動で予約する。これまでは農家がいつ水をまくか予約していたが、装置が適切なタイミングを提案できるようになる。

農家の長年の経験に基づいて水をまくことが多く、春夏秋冬や梅雨の時期など、季節に応じて適切な水量を自動調整するのは難しかった。センサーと予約装置が連携することで、新しく農業分野に参入する企業などが、不慣れなビニールハウスの管理をしやすくなる。

高齢化が進む農家の需要も見込む。ひとつずつハウスを見に行って水栓を開き、水やりが終わったら閉めるのを繰り返すのは猛暑日などには大きな身体的負担となる。センスプラウトによると、これまで計8時間かかっていた作業を、パソコンから予約確認することで5分程度にまで短縮できることもある。

同社はこのほど、JMTCキャピタルやGMOベンチャーパートナーズなどから数億円を調達した。水やり予約システムに加えて、野菜の卸売市場と農家をつなぐデジタルトランスフォーメーション(DX)のシステムの研究開発も進める。

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