ブラジル大統領、通貨安で財政規律の順守を強調

2020/8/13 6:59
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【サンパウロ=外山尚之】ブラジルのボルソナロ大統領は12日、「財政規律と財政支出の上限は我々の向かうべき道だ」として、新型コロナウイルス対策として巨額の財政支出を求める声をけん制した。感染拡大が止まらない中、市場では財政赤字の拡大や経済省幹部の相次ぐ辞任が嫌気され、通貨が売られていた。

ブラジルのボルソナロ大統領(中)(12日、サンパウロ)=ロイター

新型コロナの感染拡大が続くブラジルでは低所得者や失業者への現金給付の規模が膨らんでいる。経済政策を統括するゲジス経済相は11日、ボルソナロ氏の取り巻きが2022年の大統領選を見据え、財政支出の上限を撤廃すべきだと主張していると暴露し、「無責任だ」と批判していた。

ボルソナロ政権は19年に年金支給開始年齢の引き上げを柱とする年金改革法案を成立させ、財政赤字の拡大に歯止めをかけた。しかし、足元では新型コロナの影響もあり、改革路線が鈍化しつつあるとの懸念が広がっている。11日にはゲジス氏の部下である、経済省の幹部が相次ぎ辞任を表明したばかりだった。

通貨レアルは対ドルで売られている。経済紙バロル・エコノミコ(電子版)は12日、中央銀行が5月以来となる為替介入を実施したと報じた。

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